ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第265Q 「そんな余裕はないですから」

極限状態

『・・・限界だな』

『ふざけるな・・!僕が負けるなどありえない・・!試合はまだ終わっていない・・!!』

『諦めろ・・・お前ではもう勝てない』

『黙れ・・・・!僕は勝つ・・・。今までも・・・そしてこれからも・・・!!』

「征ちゃん!聞いてた今の話!?」

タイムアウト中のベンチで、実渕が赤司に話しかけるが、赤司にはその声が届いていないようだった。

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誠凛が洛山に10点差にまで迫った後、赤司はまさかの大乱調。
赤司の連続ミスにより、点差は6点差にまで縮まっていた。

洛山高校がタイムアウトを取るかと思われたが、火神の体力を心配した誠凛が先にタイムアウトを取った。
誠凛は出来れば流れに乗ってそのまま押して行きたかったが、火神の体力は限界に近かった。

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火神の体力を心配する監督のリコは、このままではとても最後まで持たないと考えていた。

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「・・・・火神君」

心配そうな声でリコが火神に声を掛ける。

「交代ならしねーすよ。カントクだってわかってるはずすよ。今の流れは絶対に切ったらダメだ・・・!!どこまでもつかわからないけど、このままいかせてくれ」

リコの考えを見透かしたかの様に火神が答えた。

「・・・わかったわ」

賭けではあるが、賭けに出ずには勝てない。
リコは火神に賭けた。

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そんな余裕は無いですから

タイムアウトが終わり、試合が再開された。
赤司は見るからに披露しており、精神的なショックも受けているように見えた。

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それは攻撃パターンにも現れていた。
赤司から実渕へのパス。

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赤司がワンマンで攻めるのを止めたのだった。
赤司のパスは実渕の頭上の上に飛んでくる。
実渕はなんとかそれをキャッチする。

『ひっどいパスねもう!!まるで別人から受けてるみたい。ストレスたまってしょうがないわ・・・!』

実渕は、赤司のひどい有様に苛立っていた。

パスを受けた実渕はすかさずスリーポイントを放つ。
相手から遠ざかりながら打つ【天】のシュートだ。

『天のシュート・・・!!くっそ反応遅れた!!だがこれは・・』

日向はボールの行方を見ていた。

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ボールはゴールに弾かれ、実渕のシュートは決まらなかった。
司令塔赤司の乱調が、他の選手にも悪影響を与えているのだ。

リバウンドは誠凛が取り、すかさず誠凛の反撃となる。

洛山の選手もディフェンスに戻るが、赤司だけ戻りが遅い。

『ってオイ!?戻り遅っせーよカメか!マジなんなんだよ赤司---!!』

葉山は赤司の動きに苛立っていた。

赤司のいないスキを突き、伊月から日向へパスが回り、そのまま日向がレイアップを決める。

葉山は赤司を睨みつけ、いらだちを隠せない。

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そんな赤司の様子を黒子は黙って見ていた。

「黒子。まさか赤司の心配をしているんじゃないだろうな。もしそうなら間違ってるぞ」

木吉が黒子に話しかけた。

「・・・・・・いいえ。そんな余裕はないですから」

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1ゴール差

洛山の攻撃。
赤司のパスは、火神にカットされる。
洛山の攻撃はすでに形になっていなかった。

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すかさず誠凛の反撃。
黒子のパスは、ゴールに向かって飛ぶ火神の手に吸い込まれていく。
火神はそのままゴールへと、ボールを叩き込んだ。

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会場が息を呑んでスコアを見つめていた。

誠凛90-洛山92 残り5分。

ついに誠凛が、洛山に1ゴール差に迫ったのだった。

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「っざけんな!んだ今の小学生でもとれるたりーパスはよ!!いいかげんにしろよ赤司テメー!!」

根武谷が赤司の襟を掴み、殴りかからんばかりの勢いで詰め寄った。

たまらず、洛山高校はタイムアウトを取る。

チームの様子を後ろから静かに見る男が居た。
黛だった。

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