ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第273Q 「これが最後のプレイだ」

最後の反撃

伊月のイーグルスピアでスティールに成功した誠凛。

残り8秒。

全員がカウンター攻撃に走る。
伊月は火神にパスを出そうとするが、赤司、黛のダブルチームディフェンスによりボールを出すことが出来ない。

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時間は過ぎる、残り6秒。

『ダメだ。火神にボールが回せない・・・・!!』

攻めあぐねる伊月。

日向がボールを呼び込み、なんとかパスを出すことに成功する。
日向のマークは実渕。

実渕はこの時日向に撃たせてもいい、と考えていた。
なぜなら、点差は4点差。
ここでスリーポイントシュートを決められても、洛山は1点リードしたままだ。

シュートを決められたあと、ボールをわずかな時間キープする方が、下手に守るより確実である。
消極的な手段ではなく、むしろ勝つために最も積極的な判断だった。

だがここで、ある偶然が起こる--------。

日向の手におさまったパスは、赤司が操る究極のパスと同質のものだった。
それは、チームメイトの中でも日向と付き合いの長い伊月のパスだったからこそ起こせた偶然。

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最高のモーションでシュート体勢に入る日向。
会場で観戦していたシューター達は入ることを直感していた。

そして同様の直感が、反射的に実渕をブロックに跳ばせた。

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その時、日向の背中にリコに叩かれた痛みがわずかに走った。
勝ってこい、というリコの激励。

そして同時に、実渕のシュートが脳裏をよぎった。

『------あった。一矢報いて終わりじゃない。勝つための一手。練習なんてしたことねぇ・・・。けど見本はイヤと言うほど見せてもらった。イメージがあれば可能性はある!!』

そして日向はひとつフェイクを入れ、ブロックに跳んでいる実渕にぶつかりながらスリーポイントを撃った。

シュートと同時に鳴り響くホイッスル。
実渕のファウルがカウントされる。

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ゴールへ放物線を描くボール。
ゴールボードにぶつかり、リングを回ったあと、ボールはゴールへと吸い込まれた。

「バスケットカウント!ワンスロー!!」

審判が大きくコールした。

残り3秒。
誠凛104―洛山105

誠凛に、フリースローが与えられた。

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最後のプレイだ

『・・・最悪・・・だわ!!とっさの反応に理性のブレーキが入って中途半端なブロックになってしまった。いっそ思い切りぶつかるでもしたほうがマシだった・・・』

実渕は自分のプレイを後悔していた。

「みんな・・・ごめんなさ・・・」

「謝るな。今は自分を責める時ではない。次のリバウンドが正念場だ」

謝る実渕に、赤司が切り替えるように指示を出した。

実渕、根武谷、葉山、黛が表情を引き締め、最後のプレイに臨む。

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誠凛がフリースローを決めれば同点となり、延長線突入が濃厚となる。
しかし、すでに限界の状態でプレイしている誠凛に延長戦を戦う体力は残されていない。

「まかせろ。オレが必ずとってみせる」

木吉が日向に力強く言った。

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「オレも跳ぶんす。ムチャだけは・・・」

火神が木吉を案ずるかの様に言った。

「そりゃあ火神がとってくれてもいいに決まってるが・・今さらムチャするなもないだろう。リバウンドはオレの仕事だ。だから・・・・うっかり入れるなよ日向」

「お前にうっかりいわれたくねーわ!」

日向は木吉に拳をぶつける。
日向、火神、伊月、黒子、木吉、それぞれが最後のプレイに臨む。

「楽しんでこーぜ、これが最後のプレイだ」

木吉がチームメイトに言った。

これが最後

「ワンショット!」

審判が宣言し、日向にボールを渡す。

『・・・あれ。やべぇなんか・・・泣きそうだ。あーくそ・・あのバカが最後なんて言うからだ』

日向はボールを受け取りながら木吉の言葉を思い出していた。

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『そういうつもりで言ったんじゃなかったが・・・けどそういうイミにもなっちまうか。これがみんなと一緒にできる最後のプレイだ。けど悔いはない・・何一つ。あとは全部出し切るだけだ。』

木吉は自分の膝を気にしながら、これまでのことを思い出していた。

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そして日向がフリースローを撃った。

『絶対アイツがとる!!』

『今ここで選手生命全てを懸ける!!!』

日向と木吉の想いが交錯する。

「リバウンドォ!!」

日向が叫ぶ。

「おおおおお!!」

木吉がそれに応える。

ボールがリングに弾かれ、空中に放り出された。

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