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黒子のバスケストーリーダイジェスト 第246Q 「まだだよ」

公開日: : ストーリーダイジェスト

絶望の淵

誠凛はこれまで何度も絶体絶命の窮地を乗り越えてきた。
それを実現したのは、どんな時も決して折れることの無い心だった。

しかしいま、その心までも折れようとしている。
帝王・洛山高校の前に、誠凛は絶望の淵で第2クォーターを終えた。

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諦めるな

インターバルの誠凛ロッカールームは重苦しい空気に包まれていた。
監督であるリコは何か言葉をかけ、選手を奮い立たせようとするが、言葉がみつからない。

その時、キャプテンの日向が吠えた。

「諦めるな・・・!!試合はまだ終わってねえ。チャンスは来る・・いや!死んでもこじあけるんだ」

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その言葉に、部員たちは勇気を奮い立たせる。
しかし現実として、差はとんでもなく開いていた。
部員から一体どうやって差を縮めるのか、と弱気な発言が出る。

日向はそれに対して答える。

「ガンガンボールよこせ決めてやる。3Pの連発で勝負をかける」

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そして、木吉に言った。

「けどもし落ちちまったら頼むぜ、リバウンド。あんなゴリラに負けんな」

その言葉を受けて、リコが付け加えた。

「それだけじゃ足りないわ。火神君!お願い。ここから希望の光がさすかどうかはアナタにかかってるわ」

そしてリコは、洛山の攻撃は赤司であり、赤司を止めない限りどうにもならないことを話す。
そこで、伊月に引き続き黛のマークをさせ、火神に赤司をマークするように指示を出す。

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諦めない限り

インターバルが終了し、両チームがコートに揃った。

「行くぞぉ誠凛—-ファイ!!おお!!」

誠凛は円陣を組み、全員で気合を入れた。

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それを見て実渕がつぶやいた。

「必死に振り払ってるようにしか見えないけど。今にも心を覆いつくそうとしている絶望の闇を」

コートに向かう火神に黒子が声を掛ける。

「火神君・・・・お願いします・・・!!」

「おう。まかせな・・・!!」

そして、お互いに拳を合わせた。

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黒子はインターバル中、ビデオを食い入るようにみていたが、依然として解決策は見当たらなかった。

そして第3Qが始まった。
誠凛は開始と同時に、スクリーンプレイから日向が3Pを決める。

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観客席で見ていたかつての対戦相手も、ここから追いつくのは難しいと見ていた。

状況は絶望的。
バスケットボールに一発逆転はない・・それでも諦めない限り0%になることはない・・・・!
誠凛は声を張り上げプレイに集中していた。

しかし紫原が冷めた表情で言った。

「あのさ~悪いけど・・勝てないって言ったのは、状況だけを見た話じゃないよ~?」

赤司の指示

インターバル中、洛山高校のロッカールームでは赤司が部員に話をしていた。

「もはや、勝負は9割方決まった。だが、誠凛はまだ完全に死んではいない。特に、4番日向と、10番火神。この二人を今波に乗らせると、万一の可能性がある」

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そして赤司は、自分が火神にマークにつくこと、さらに実渕にファウルを1つ。可能なら2つ取れと命じた。

まだだよ

紫原と同様に、青峰も試合の様子を見て、誠凛には1%も勝利の可能性が無いことを話していた。
赤司のやり方は力ずくで勝つようなやり方ではなく、徐々に首をしめるように、相手の可能性がなくなるまでつみとる。

会場にファウルの笛が鳴り響く。

実渕のシュートブロックに出た日向が、ファウルを取られたのだった。

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実渕は不敵な笑みを浮かべて日向に言った。

「短い間だけど楽しめたわよ。順平ちゃん」

これで日向のファウルは3つ。
5ファウルで退場となるため、4つ目を取られたら普通はベンチに下がることになる。
そして、それを恐れてファウル3つでもプレイは縮こまってしまう。

赤司が冷酷な表情でつぶやいた。

「まだだよ・・・誠凛。僕が手をゆるめるとしたら、それはキミ達が完全に絶命した時だけだ」

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