ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第272Q 「すべてを懸けろ!!」

7点差

赤司にスリーポイントを決められてしまい、点差は7点に拡がった。
何が何でも洛山の攻撃を止めて、3点差に詰めたかった誠凛。
勝つためには、スリーポイントを決めたとしても最低3ゴールが必要となる。

残り40秒 誠凛98-洛山105

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「ディフェンス!全員集中しろ!!止めれば終わりだ!!」

赤司が洛山選手に吠えた。
疲れの出る最終盤で気合の入ったディフェンスを見せる洛山。

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一刻も早く点を取りたい誠凛。
火神にボールを回し得点につなげようとするが、その火神には葉山、黛がダブルチームでディフェンスにあたる。
これでは火神にボールを回すことは出来ない。

火神の体力はギリギリの状態だった。
気力で持ち直したが、ゾーンに入る時間を最小限に抑えることで繋ぎ止めている。
ディフェンスをはがすためにゾーンに入ってしまうと、搾り出したわずかな体力もなくなってしまう。

『ダメだ・・・火神に回せない・・・・!!』

ボールを持った伊月は攻めあぐねる。

時間は刻々と過ぎていく。残り時間33秒。

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「伊月!!」

木吉がボールを呼び込む。

ゴール下で根武谷との1on1。
しかし膝の痛みもあり、シュートまで持っていくことが出来ない。

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『当たりが貧弱だぜ!そんなんで・・・ゴール下の駆け引きにもちこめるかよ!!』

根武谷のディフェンスは木吉のゴール下への侵入を許さなかった。

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「くっ・・・そっ」

しかたなくアウトサイドの日向にボールを戻す木吉。

しかし日向には実渕がピッタリとマークにつく。

『3本と言ってもそれはスリーポイントを入れての話・・・・ならアナタは最警戒に決まってんでしょ!!』

実渕のディフェンスは、日向にシュート態勢に入ることも許さない。

残り時間29秒。
黒子が動く。

「キャプテン!!」

わずかに視線を誘導しながら、黒子が逆サイドに向かいながらボールを呼び込む。

「マークをゆるめるな葉山!黛!」

黒子の視線の動き、日向、火神のアイコンタクトを読み取った赤司が叫んだ。

ボールは黒子へ、そして一瞬にして火神にわたった。
ダイレクトドライブゾーンを使った、逆サイドへのロングパス。

一瞬でゾーン状態に入った火神はすぐにスリーポイントを放つ。
ボールはゴールへと吸い込まれた。

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沸き立つ会場。

誠凛101-洛山105 残り時間27秒。

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すべてを懸けろ!!

「ディフェンス!!すべてを懸けろ!!」

「おお!!」

日向の声に、誠凛選手も呼応する。

「ディーフェンス!ディーフェンス!ディーフェンス!」

誠凛のベンチも必死の応援を見せる。

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これ以上ないディフェンス。
全身全霊の気迫は先程見せた洛山以上だった。

しかし、洛山は焦らない。
ゆっくりとボールを回し、時間を使っていく。
時間は刻々と過ぎていく。

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『なんや、あれは。チーム全員が熱くなっとる時、なるべく時に、一人逆に冷めとる奴がおる。伊月------!!』

観客席で見ていた今吉が異変に気付いた。

『落ち着け。熱くなるな。こんな時こそクレバー(冷静)に徹しろ。さっきの攻めでオレのマークが特に甘くなったことで改めて自覚した。オレが一番凡庸な選手であること。だが、たとえ赤司がムリでも他の4人ならスキをつける可能性はあるはずだ。イーグルアイと脳ミソフル回転させて先を読む。勝つために冷やせ。性能で劣るポイントガードは頭使ってナンボだろーが!!』

伊月は冷静に徹し、コート全体に視野を広げた。

残り時間15秒。

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洛山は慌てて攻める必要はない。
このままボールを持ち続けても24秒ルールに引っかかることもない。
誰もが、このまま終わりだと考えていた。

しかし、伊月の考えは違った。

『シュートは必ず撃ってくる。理屈以上に帝王のプライドがそうさせるはずだ。しかも洛山はさっきのプレイで見抜いてるはず・・。木吉の限界を・・!!どこかで必ず----』

残り時間10秒。

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ボールが葉山から実渕、そして根武谷にパスが飛んだ瞬間だった。
伊月のイーグルスピアがボールを奪った!

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「走れ!!!」

伊月が叫ぶ。

誠凛のカウンター。
残り時間8秒。

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