ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第248Q 「まだゆずる気はありません」

復活

ついに黒子がコートへと戻る。
しかし、黒子本来の特性は失われたままだった。

その証拠に、黒子の登場に会場が沸く。
黒子が目立ってしまっていては意味が無いのだ。

黒子の交代を見た洛山メンバーはその意図が読めなかった。

『元祖トリックスターときたもんだ。失笑するぜ。コートにいてもジャマなだけだぜ』

黛はその様子をみて思った。

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そして、赤司が黒子に問う

「どういうつもりだ?テツヤ。まさかまだ勝算があるつもりなら楽観的にも程があるよ」

黒子は赤司に臆すること無く答える。

「そんな風に考えていません。勝ちたいから戦う。それだけです。結果がどうだろうと最後の最後までボクは逃げません・・・!」

「・・・・なるほど。無意味な決意だ」

赤司は冷たい目で返した。

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一度は心の折れた誠凛も、黒子の想いを受けなんとか気持ちをつないでいる。

『勝つんだ・・・・!!ただそれだけを想って戦え!!』

火神は勝利だけを考えていた。

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黒子の考え

黒子はコートに戻ったが、自らの特性を取り戻す方法は見つけられていなかった。
特効薬となるような方法は無いが、考えはある、とコートに戻ってきたのだった。

誠凛の攻撃。
黒子が実渕にスクリーンをかけ、連携プレーでシュートを決める。

実渕は黒子の狙いがわからなかった。

『どういうこと・・・?確かにカレのスクリーンのかけ方は上手いけど・・・まさかそれだけのために出てきたわけじゃないわよね・・・?』

洛山の攻撃。
黒子が黛のマークにつく。

黛はその対応をみて、腹立たしく思った。

『気に入らねぇな。止めるきマンマンの顔してんじゃねぇよ。そんなこと・・・できるわけねぇだろうが!!』

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一瞬で黒子を抜き去ると、すぐさまシュート体制に入った。
しかし火神のフォローが入り、シュートブロックされてしまう。
そして誠凛はカウンター攻撃によって、点差を詰めた。

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そして再び洛山の攻撃に移ると、またもや黒子が黛のマークについた。

しかし今度は火神は逆サイドにいる。
黛は黒子を抜き去る!

木吉はフォローに入れるポジションに居たが、全く動かずに居た。
黛は難なくシュートを決めるのだった。

まだゆずる気はありません

フォローに動かない木吉を見て、黛や観客は同じことを思った。

『わざと撃たせてる・・・!?』

黛は黒子よりは一回り上の性能を備えている。
しかし、洛山の5人の中では一番下。
シュートを撃たれるなら一番外れそうな奴に撃たせる。

これが黒子の考えであろうと、思ったのだった。

黛は怒りを露わにしていた。

『なめられたもんだ。ならこっちも思う存分やらせてもらうぜ』

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黒子を全く苦にせず、1on1で次々とシュートを決める黛に、会場は沸き立つ。

そして黛が黒子に言った。

「おい。あえて言わせてもらうぜ旧型のシックスマン君。おまえじゃオレに勝てねぇよ」

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黒子は力強い視線で黛を睨み返す。

スコアは69対46。
誠凛は点差を縮めることは出来なかったが、なんとか食らいついていた。

再び洛山の攻撃。
黒子は黛に言った。

「幻のシックスマンという呼び名。悪いんですがまだゆずる気はありません」

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次の瞬間だった。

黛の視覚から消えた黒子は、葉山のパスカットに成功する。

葉山も、根武谷も、赤司も驚きの表情だった。

そして誰よりも黛は信じられない様子で黒子を見ていた。

『見失った・・!?バカな・・・!!お前・・いったい何をした-----!?』

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