ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第209Q 「できるさ!」

青峰の想い

キャプテンの虹村とコーチの真田が黒子を降格させる話を耳にしてしまった青峰は、思わずその話に割って入った。

「ちょっ・・・ちょっと待ってくれよ!もう一試合だけあいつを見てやってくれよ!!」

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赤司は昼食をとりながら、考えていた。

『テストの時は出来ていたのに、今回の試合はひどい出来だ。午後には使ってもらえない可能性もある』

その黒子は青峰が忘れた財布を届けるため、青峰の後を追っていた。
そこで青峰とコーチの話を聞いてしまう。

コーチは青峰に冷静に告げる。

「だめだ、これ以上見る価値は無い。彼は降格にする」

話を切り上げ、立ち去ろうとする真田コーチ。

しかし青峰は食い下がる。

「なら、オレも一緒にお願いします。次ももしだめだったらオレも一緒に降格する。だから、もう一度つかってやって下さい」

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虹村も真田も、なぜそんなにまで黒子をかばうのかわからなかった。
青峰は、いつか黒子がオレ達を救ってくれる、そんな気がするからだ、と言うのだった。

午後の試合に黒子は出られるようになったが、だめだった場合は青峰も降格することになってしまった。
そして青峰の話を聞いていた黒子が現れる。

できるさ!

黒子は青峰に尋ねる。

「なぜあんなことを?」

青峰は黒子に答える。

「チャンスってのは誰にでもくる。けどそれをつかむのはやっぱ努力してる奴であるべきだと思う。」

しかし、自分の結果によって青峰まで降格させるわけにはいかない、と話す黒子に

「次の試合で結果残せばいいだけ。カンタンな話だぜ。チャンスは残ってる。テツにはつかむ力だってある。できるさ!」

と黒子と拳を合わせた。

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挽回

午後の試合開始前、灰崎が虹村に連れられてやってくる。
ゲーセンでさぼっているところを見つけたという。
スターティングメンバーは黒子を除く5人となり、黒子の出番は後半からとなった。

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体力不足からか前半終了時点で2点差しかつけることが出来ない帝光。
後半からは黒子が灰崎と交代し試合に出場する。

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後半開始前に、赤司は黒子にアドバイスを出した。
二軍・三軍の動きに合わせたパススピードでは一軍のスピードに間に合わない。
もっと速く出すようにしなくては遅れてしまう。

そして、もう一つ。
黒子のカゲの薄さをコントロールさせるためのアドバイスだった。

「感情を極力表に出さないこと。闘志は必要だ。だがそれは秘めろ」

赤司の言葉を聞いて、落ち着きを取り戻す黒子。
そして、自らの存在を薄くするために、感情と闘志を秘めた。

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一試合目とは全く違った動きを見せる黒子。
そのパスさばきに会場がざわめく。

そして、試合に出ているメンバーも黒子のプレイスタイルに驚愕していた。

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伝説の幕開け

この日、誰かが言った。
それきりすぐに消えてしまったが、後に帝光を語る時必ずささやかれることになる奇妙な噂。

「帝光には幻の6人目がいる」

------と。
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