ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第247Q 「いやだ」

ファウルトラブル

日向は実渕の『地』のシュートによりシュート妨害のファウルを取られてしまう。
しかし、実際に日向は当たってもいなかった。

必死の反撃の糸口を探していた誠凛と日向にとって、このファウルは手痛いものだった。

「なんだよそれ・・・!!いま接触は無かった・・なのになんでファウルとられなきゃなんねーんだよ!!」

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納得の出来ない日向は審判に対して執拗に抗議する。
周囲でそれを見ていたリコや、伊月はその抗議をやめさせようとする。

「手をあげなさい早く!」

審判は、ファウルをした日向に対して、ルール通り手を上げることを要求する。

バスケットボールのルールではファウルを宣告された選手は、手を上げることと決められている。
これに反する場合はテクニカル・ファウルを取られることもある。

さらに、審判に対して暴言を吐いてもテクニカル・ファウルの対象となる。

しかし日向はさらに続けた。

「相手が勝手にバランスを崩したんだオレは悪くない。たのむよ・・・・オレは・・!」

その時、審判のホイッスルが短く鳴った。

「テクニカルファウル、黒4番!!」

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日向はテクニカル・ファウルを取られ、ついに4つ目のファウルとなってしまった。
バスケットボールでは、ファウルを5つ取られた選手は退場となり、試合には出られなくなる。
試合時間が残されている中での4つ目のファウルは、事実上、ベンチへの一時退場を意味する。

残った希望

その様子を見ていた秀徳高校は口々に日向の行為を非難していた。
そして緑間も口を開いた。

「確かに目に余る愚行だったな。だがそれでも彼を責めることは出来ないのだよ。それほど勝ちたかったのだろう」

そして同様に試合を見ていた海常高校も、勝負はついたと感じていた。
黄瀬が口を開く。

「かろうじてだけど・・・まだ最後の希望が残ってるっス。・・・けど、たぶんもう・・・」

その視線は、火神に向けられていた。

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無情

実渕は3本のフリースローのうち最後の1本だけを決めた。
わずかに差は詰まったものの、得点差は23点。

そして誠凛の攻撃。
最後の頼みは火神だった。

火神にボールが渡り、赤司との1on1となる。

赤司は火神に対し、冷静に言った。

「わざわざ進んでとどめを刺されにきたか。蛮勇だな」

「っ・・・・うるせえ!!」

火神は必死の形相でそれに応える。

『確かにコイツはバケモノだ。けどまだ可能性はある。入れれば今度こそなんとかしてみせる・・・!!』

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火神を始め、誠凛のメンバー全員が賭けていた可能性があった。
それは、火神のゾーンだった。

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しかし、その様子を見ていた黄瀬は哀れむように口を開いた。

「・・・ムリもない。洛山は・・・赤司っちは強すぎる・・・ゾーンを期待せずになんてやれっこないっス。ゾーンの扉はいかなる時も無情。すがる者に開くことは決してない--------」

そして次の瞬間。
赤司は火神のボールを奪った。

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折れる心

誠凛はタイムアウトをとるが、対抗策は何も無かった。

試合で大差がついた時、バスケットほどつまらないスポーツは無い。
確率のスポーツとも呼ばれ、すなわち点差はほぼそのまま実力差であり、短時間で一気に大量得点出来るような術もない。
試合終了のブザーが鳴る前に決着はついたも同然となり、その後のプレイは勝敗にほぼ関係ない。

逆に、だからこそ、バスケットほど接戦がスリリングなスポーツも無いと言えるが。

観客席の今吉がつぶやく。

「決勝戦が必ずドラマチックになるとは限らん。大本命があっけなく勝つのもまた決勝戦や。もはや完全に心も折れた。希望の光りは全て消えた。誠凛はもう立ち上がれない。」

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いやだ

黒子は、誠凛での日々を思い出していた。
バスケットに絶望してから、誠凛に入学し、仲間ができた。
この試合に臨む前日、バスケットをやっていて良かったと思うことが出来た。

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そして、荻原の言葉を思い出した。

『オレはあの氷のような眼に手も足も出なかったけど、黒子なら必ずまた立ち上がって、氷を溶かすこともきっとできる』

黒子の眼から涙がこぼれ落ちる。

「-----いやだ。勝ちたい・・・・」

つぶやくように言葉を絞り出した。

そして立ち上がった。

「ボクは・・・!勝ちたい!ムリでも・・・!不可能でもっ・・・!みんなと日本一になりたい!!」

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誠凛のメンバーも気持ちは一緒だった。
だが、勝つ方法を見つけることは出来なかった。

「けどそれでもカントク・・・・お願いします」

誠凛のメンバーチェンジが告げられ、黒子はコートへと戻る。

バスケットほどつまらないスポーツはない。
だがそれはここで終わればの話------

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