ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第232Q 「決勝戦試合開始!!(ファイナルティップオフ)」

決勝開戦

ついに試合が開始された。

最初のジャンプボール、火神は木吉に願い出る。

「ジャンプボールオレに跳ばせてもらえないすか」

高さはお前の方が上だが、オレのほうがタイミング合うだろう?
どうかしたのか?と木吉は尋ねたが、ただならぬ火神の決意に、ジャンプボールを任せる。

「・・・わかった。じゃあ頼むぜ!」

火神がジャンプボールをすることに、ベンチは少しざわつくが、リコは選手の判断に任せる、とした。
一方、チームメイトの日向、観戦に来ていた紫原は、火神がベストコンディションであろうことを見抜いていた。

それぞれの思いが交錯する中、ついに、決勝戦が開始(ティップオフ)された。
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先制点の行方は

ジャンプボールを制した火神。
誠凛ボールで先制点のチャンスとなる。

気合を入れ過ぎた黒子は、イグナイトパス廻を日向に向かって打つ。
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イグナイトパス廻を日向は弾いたが、ボールを拾いレイアップシュートを放つ。

しかし、シュートは実渕にブロックされ、洛山が反撃に出る。
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赤司からのパスは根武谷に渡り、そのままダンクシュートを決めにいく。

しかし、今度は火神がこれを止める。
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湧き上がる気持ちを乗せて

ブロックの直後、火神はすでに速攻の先頭に居た。対するは赤司。

火神は思いを巡らせていた。

『黒子の話を聞いてから考えていた。オレがもしあいつの立場だったら・・どうしただろう。』
『結局答えは出なくて、モヤモヤして、このモヤモヤをぶっ飛ばしてーと思った。』

赤司を前にゴールから遥か遠い位置で踏み切る火神。

『だから跳ぶんだ。湧き上がるこの気持を乗せて。勝ちてぇ!!黒子と・・・みんなと・・・!!』

赤司の頭上からボールがゴールを突き抜ける。
エンペラーアイが発動するよりも先に、火神の流星のダンク(メテオジャム)が炸裂した。

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仲間の為に戦う意志

騒然とする会場、そしてチームメイト。
メテオジャムが使えるのは、ゾーン状態の時だけのはず。
しかし、ゾーンに入るには理想的な精神状態と100%の集中が必要だった。

数日前、火神は青峰に、ゾーンについて教えられた。

「ゾーンに入るには人それぞれ異なる引き金(トリガー)がある」

知ったからといって引けるものではない、しかも、プレイに100%集中し、理想的な精神状態でそのトリガーを引かねば、意味が無い。と青峰は教える。

青峰は続けて言った。

「お前にとってのトリガーは、仲間の為に戦う意志だ」

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