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黒子のバスケストーリーダイジェスト 第267Q 「久しぶりだね」

公開日: : 最終更新日:2014/07/13 ストーリーダイジェスト

すまない

交代をさせようとする監督を遮り、出場続行を希望する赤司。

しかし、ここまで赤司の様子を見ていた洛山レギュラー陣は本当に大丈夫なのか?と心配する。

「出してくれって赤司・・・さっきまでヨレヨレだったじゃねぇか。大丈夫なんだろうな?」

根武谷が赤司に問いただす。

「まあ、見苦しい姿を見せた。それについては悪いと思っている。すまない」

赤司が謝る姿を見て、誰もが驚いた。
それは、これまで洛山メンバーが見たことの無い赤司だった。

「もう一度力を貸してほしい。誠凛に勝つために」

赤司は洛山メンバーに向かって、自分の意志を伝えるように言った。

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久しぶりだね

タイムアウトが終わり、試合は洛山の攻撃で再開。

誠凛90-洛山92 残り5分

誠凛がこの攻撃を止め、得点すればいよいよ同点となる。
絶対に止めるという想いが誠凛メンバー全員から感じられた。

しかし、火神は赤司に対峙した瞬間、寒気を感じた。

『寒気・・・!?なんだ・・!?今までの赤司と何か違う・・!!息苦しくなるような威圧感や近寄りがたい危うさが消えてるにも関わらず、今の方が凄みと完成度を感じる。まさか・・・』

火神は赤司の変化を本能で感じ取っていた。
しかし、なぜそう感じるのかはわからない。

『考えるのはアトだ。集中しろ!!全神経を注がなきゃ赤司は倒せねぇ!!』

火神は目の前の赤司を止める事だけに集中した。

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そして赤司が火神を抜き去ろうと仕掛けてくる!
火神も必死のディフェンスで止めようとするが赤司にかわされてしまう。

しかし赤司の抜いた先には黒子が待ち構える。
黒子と火神だからこそ出来る、擬似エンペラーアイ(天帝の眼)だ。

赤司のボールに手を伸ばし、そのボールをスティールしようとした時だった。

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「久しぶりだね。【黒子】」

「・・・・・・・・・・え」

微笑みながら黒子に話しかけた赤司。
そして、【テツヤ】ではなく、【黒子】と呼ばれたことに戸惑いを見せる黒子。

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次の瞬間、ボールは赤司の手から離れ、スリーポイントラインで待ち構える実渕にわたる。
誰もが、予想しえなかったパスに、実渕のディフェンスについていた日向も反応が遅れてしまう。

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実渕の放ったスリーポイントシュートは、美しく弧を描きゴールへ吸い込まれた。

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「美しいシュートだ、いいぞ実渕」

赤司がシュートを決めた実渕に声をかけた。

『ウッソ、征ちゃんがエール・・・!?それに今のパス。位置、タイミング、指がかかるボールの縫い目の角度までカンペキ。私のステップに合わせるためにあえてワンバンさせて・・。試合中にあんなに気持ちよくシュート撃てたのなんて初めてだわ・・・!!なんなのよもうっ。テンション上がっちゃうわね・・・・!』

実渕は赤司の変化に戸惑いながらも、その変化を好ましく感じていた。

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理想の指令塔

試合の様子を見ていたキセキの世代のメンバーは、赤司のプレイを見て全員が同じことを思っていた。
赤司の出したパスは、キセキの世代の全員が受けていたパスと同じパスだった。

つまりそれは、昔の赤司に戻ったことを意味する。

そして黒子もそれに気付いていた。
そのことを誠凛メンバーに伝える。

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「追い詰めたことで赤司君の中にどんな変化があったのかはわかりません。ただ一つ言えるのは、本来の赤司君が目を覚ましたことで、前より遥かに手ごわくなったのは間違いありません。」

黒子の言葉を聞いて、火神は覚悟を決める。

「・・・・つまりこっからが本番ってことかよ。・・・・上等だぜ」

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本来のプレイスタイルを取り戻した赤司は、次々とパスを繰り出し、味方にシュートを決めさせる。
その様子は、会場にいる観客から見れば洛山が簡単に点を取るようになったと錯覚するほどのものだった。

赤司のゲームメイクが洛山全員のリズムを良いものに変えたのだった。

誠凛96-洛山101 残り3分

赤司のプレイを見ていた秀徳高校の高尾和成は驚きを隠せなかった。
ノーモーションの高速パス、手元を全く見ないドリブルスキル、完璧に把握されたコートビジョン、そして自身で決められるシュート力。

同じポジションとして目にする赤司は、ポイントガード(指令塔)の理想形だった。

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赤司の真の能力

火神は疑問を感じていた。

『おかしい・・・どういうことだ。確かにすげぇけど、これだけの選手なら他のキセキの世代の方がずっと脅威を感じる。さっきの寒気は気のせいだったのか!?』

そう考えていた火神の前で、赤司はゾーンに突入する。

『いっや・・・こっからか』

火神は気を引き締めて赤司に対峙する。

「そう身構えるな。心配しなくてもお前の考えているようなことにはならないよ。ゾーンと言ってもつまりは少し前の状態に戻っただけだ。オレ自身は大ゲサに変わったりしない」

赤司は軽く微笑みながら火神に話しかけた。

そして、さらに言葉を続ける。

「・・・・ただし、他の4人は別だが」

誠凛の5人の目の前に信じられない光景が広がっていた。
誰もが驚きを隠せない。

赤司だけではなく、洛山全員がゾーンに入っていた。

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