ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第263Q 「赤司を止めてくれぇ!!」

人間観察

黒子はこれまで、対戦する相手のDVDを何度も擦り切れるほど見て、人間観察を続けてきた。
ミスディレクションには、相手を観察することが不可欠。
視線の集まるステージで、決まった手順で行うマジックとは違い、バスケにミスディレクションを応用しようとするならば、誰が、いつ、どこでどんな動きにつられやすいのか、見極めておかねばならなかった。

そして黒子は、一緒にいるチームメイトのことなら大体わかる程の観察眼になっていた。

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赤司を止めてくれ

ゾーンに入った赤司を止めるには、これ以上離されるわけにはいかない。
誠凛が勝つためには、今ここで、何とか赤司を止める必要がある。

『ゾーンに入った赤司の守備範囲は、紫原と同じかそれ以上と考えなきゃだめだ・・・!!ならば守備範囲外から高速でパスを回す!!』

伊月は黒子を使って、赤司の遥か遠くから一気にパスを通す。

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木吉にボールが渡り、根武谷との1on1。
木吉は根武谷をかわし、ダンクを決めに行く!

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しかしあと一歩のところで赤司にブロックをされてしまった!
ポイントガードの赤司が、センターの木吉のダンクを止めたことに、会場は驚きを隠せない。

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会場のどよめきをよそに、赤司はすでに反撃に移っていた。
誰よりも早く誠凛コートへ攻め込む赤司。
赤司の前に立ちはだかるのは黒子と火神。

ここを止めなければ勝利は遠くなってしまう。

「赤司を止めてくれぇ!!黒子!!火神!!」

誠凛のベンチから叫びに似た声が飛ぶ。

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天帝の眼(エンペラーアイ)

赤司を止めようと黒子と火神がディフェンスに入る。
黒子を後ろにしたまま、火神が赤司に対面する。

『火神が前に出た・・?ダブルチームではないのか?テツヤが僕と火神の動きについてこれるわけないが・・・どんな手でこようと僕には未来が見える。エンペラーアイを出し抜くことなど、何人(なんぴと)たりともできはしない!!』

赤司は、二人体制のディフェンスを意に介さず、前に出た火神を抜きにかかる。

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『右------!!』

火神は赤司の動きに合わせて先読みして動く。

しかしその瞬間、エンペラーアイで未来を見通した赤司は、鋭い切り返しで赤司は火神の左から抜き去る姿勢に入る。

誰もが抜かれた、と思った次の瞬間だった。

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『・・・バカな。ありえない-----!!なぜお前が僕より早く、僕の行く先にいる-----!?』

赤司は信じられない光景を目の前に、していた。

火神を抜いた赤司の前に黒子が現れたのだった。

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黒子は、赤司を見てディフェンスをしていたわけではない。
黒子は、火神だけを見て火神の動きを予知して赤司の行く先を止めた。

赤司のエンペラーアイとは違い、黒子の場合はミスディレクションのために養った観察眼と、今までずっと一緒にいたチームメイトだからこそ出来る芸当だった。

敵には使うことは出来ない。強固な信頼を築いた仲間にのみ使うことが出来る。
だが、その信頼があったからこそ、赤司よりもさらに一瞬遠い未来まで視ることが出来たのだった。

仲間の未来を視る。
黒子だけの、擬似的な天帝の眼(エンペラーアイ)が完成したのだ。

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「あぁあああ!!」

叫び声とともに、黒子がついに赤司のボールをスティール!

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すかさず誠凛の逆襲。止められた赤司は・・・!?

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