ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第261Q 「十分(じゅうぶん)だろ」

赤司のゾーン

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会場に来ていたキセキの世代全員が、その光景に目を疑った。
ゾーンに入っている火神のメテオジャムを、飛ぶ直前にいともたやすく赤司は止めたのだ。

そしてそのまま誠凛のゴールに向かって行く赤司。

「待ちやがれ・・・赤司ぃ!!」

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体を反転させて、すぐさま赤司を追いかける火神。
しかし、その火神ですら、追いつくことが出来ない。
それどころか赤司との距離が開いてしまう。

『追いつけねぇ・・・どころか離されるだと------!?』

火神も目の前の光景が信じられなかった。

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「止めろ!!」「何としても止めるんだ!!」

赤司の前に、日向と伊月が立ちはだかる。

「・・・ここまで僕に歯向かったんだ。ただ座り込むだけでは足りないな」

赤司は静かにつぶやくと、トップスピードからの緩急をつけ、アンクルブレイクで日向と伊月にヒザをつかせた。

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「跪け」

静かに言い放ち、ヒザをついた日向と伊月の間をすり抜ける赤司。

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だが、ゴール前には木吉と黒子が赤司を止めるべく立ちはだかる。
ゴールに眼を向ける赤司のシュートブロックに跳ぶ木吉と黒子。

しかしそれはフェイクだった。
両手を上げたままの二人の間を凄まじい速さですり抜ける。

「そのまま讃える姿で思い知れ。お前たちの敗北は絶対だ」

赤司は静かに言い放ち、シュートを決めた。

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十分だろ

ゴールからゴールまで一人で持っていった赤司。
その圧倒的な力に、会場は大きくどよめき、誠凛は動揺を隠せない。
誠凛はタイムアウトを取った。

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『ゾーンに入った赤司・・味方を使うのをやめても・・いや、やめた方が強いとかオレらの存在意義もグラつく化け物ぶりだろ。グラつくどころか・・・マジで必要としてない・・のか・・!?』

赤司のゾーンを目の当たりにし、黛は驚愕していた。

タイムアウトの洛山ベンチは、誰も言葉を発せず、重苦しい空気が漂う。
赤司がゾーンを使ったということは、無冠の五将三人を見限った証拠だったからだ。

一方の誠凛ベンチ。

「オレがやる」

火神が覚悟を決めた表情で言った。

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「おう、んじゃ頼むわ」

日向があっさりと返事した。

その様子を見ていたベンチメンバーは、あまりのカルい反応に驚いていた。

「・・・うん妥当だと思うよ。」

伊月も同調する。

「わかった」

木吉も同意した。

黒子にも焦る様子はなかった。

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その軽さに、意図を掴みきれないベンチメンバー。
そこに対して日向が言った。

「今までもずっとそうだったじゃねぇか。キセキの世代とやるならこういう局面は必ずくる。エースに託さなきゃならねぇ時が。託せるエースがいなかったらお手上げだったかもな。」

そして、立ち上がりながら、言葉を続ける。

「うちには火神がいる。そんで十分だろ」

日向は火神の胸に、拳を当てながら言った。
伊月、木吉、そして黒子も、火神に託すように拳を当てる。

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そしてベンチメンバー全員が、火神に拳で託した。

「わかってるわね火神君。赤司君とはここまでもずっと戦ってきてるけど、もう動きを封じるとかそういう話じゃないわ。正真正銘のガチンコ勝負よ。勝てぇ火神!!」

監督のリコが火神を鼓舞する。

「おお!!」

火神も自らの拳を胸に叩きつけ、応じた。

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ゾーンの先

「青峰・・・一つ気になっとったんやが」

観客席で観戦していた今吉が、青峰に質問をぶつける。

「さっき、ゾーンが深くなっとるとか言っとったな。アレは一体どういうイミや?」

今吉は、青峰が火神を見て言った言葉が気にかかっていた。

「・・・これからすんのはあくまでもイメージの話だ。プレイ中はプレイのことしか頭にねぇ。」

青峰は、今吉の質問に対し説明を始めた。

「ゾーンに入る時、でかい扉があってそれを開ける。開けると水の中にいて、集中力が増すほど深く沈んでいく。底につくと、それがゾーンに入りきった状態。自分の性能を全て引き出せる。」

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一呼吸置き、さらに青峰は説明を続ける。

「だが・・・そこにはもう一つさらにでかい扉があって、その扉の前には顔の見えない誰かが立っている。門番のように」

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「青峰の中のイメージの話や。誰かいるとしたら青峰自身。門番だとしたら、自分自身の何かに打ち勝てはその扉が開く。そう考えるのが自然やろな」

青峰の説明を聞いた今吉が、推測を交えて返事をした。

青峰は、今吉の推測に対してさらに言葉を重ねる。

「・・・・さあな。オレがいったことがあるのは、水の底まで。その扉を開けたことはねぇ。だが確信はある。その扉の先はゾーンを超えたゾーン。火神が赤司に勝つ可能性があるとすれば、今言った第2の扉を開けることだ」

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