ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第253Q 「任せてくれ」

葉山の本気

ついに葉山が全開を見せようとしていた。
伊月の実力を認めた葉山は、5本のライトニングドリブルで伊月を抜き去ろうとしていた。

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伊月は葉山の様子が変わったことに気づいた。

『なんて迫力・・・!さっきまでと明らかに違う。これが・・五将の本気・・・!!なのに・・ヤバい。こんなこと初めてだ。自分でもこわいぐらい・・・試合の終盤・・この状況で落ち着いている』

伊月は赤司との対戦のなかで、強敵に対する余裕を身につけていた。

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全開のライトニングドリブルで葉山が襲いかかる!
体が先に動き、ボールはその場にとどまったかのような動きを見せる葉山。
次の瞬間、会場に轟音のドリブル音が響き渡り、葉山は一瞬で伊月を抜き去った!

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しかし、伊月はただ抜かれたわけではなかった。
すかさず、イーグルスピアでボールを奪いにかかる!
だがそれでも間に合わなかった。

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一瞬の攻防を制した葉山は木吉のブロックもかわし、シュートを決めた。

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任せてくれ

葉山のドリブルは、ドリブルに入る前に体は一歩抜いた姿勢に入る。
仮に伊月がそのフライングに合わせて動いても、手からボールがまだ離れていない葉山は方向転換や中止が可能だ。
これは、木吉の後出しの権利の様に読み合いが通用しない。

身体能力で劣る上に、先読みが必須な伊月にとって、葉山のドリブルは驚異的なものだった。

伊月は葉山に抜かれたことに落胆していなかった。

「やっぱりとんでもないよ五将は・・・。けどそんな相手に全力を出させたことが正直うれしくてさ。こんな時なのにワクワクしてるんだ」

そして葉山の背中を睨みつけながら力強く言った。

「葉山は任せてくれ。絶対になんとかしてみせる」

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誠凛は、黒子のパスですかさず点を返した。
再び洛山の攻撃。

葉山は赤司にボールをリクエストする。

「赤司ーボールおくれ!ガンガン!」

「そのつもりだよ・・・だがつまらないミスなどはするなよ」

「もち!てーかガンとばされちゃったしね。全力でぶっつぶすしかないっしょ!」

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そしてボールが葉山にわたり、再び伊月との1on1。
葉山はライトニングドリブルで一気に伊月を抜き去った!

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しかし、伊月はただ抜かれたわけではなかった。
あえてイーグルスピアを繰り出さず、葉山のドリブルを観察していた。

『考えろ・・方法はあるはずだ。赤司は身体能力も技も一流だがそれだけに頼らない。同じことが出来れば・・・止められるはずだ。先を読め!二手・三手先まで・・・!』

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雷獣捕獲作戦

両チームの点差は縮まらない。
残り時間も少なくなっていくのに、誠凛は追いつくことが出来なかった。
このままではいずれ、点差が開きだしてしまうことは確実だった。

再び、伊月VS葉山。

葉山は気合をみなぎらせた伊月を前に余裕を見せていた。

「わーた。わーた。どうしてもオレを止めたいみたいね。つってもまあ・・・残念無念。そんなことはどうあがいても、ムリだけどねっ!!」

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その言葉と同時に伊月を抜き去る葉山!
誰もが、やはり伊月には止められなかった、と思った次の瞬間だった。

葉山は驚きの表情を見せた。

『これは-----』

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