ストーリーダイジェスト

黒子のバスケストーリーダイジェスト 第237Q 「甘いんじゃない?」

進化の代償

勝つために努力し、進化した代償に、自らの特性を失ってしまった黒子。

その黒子に対し、赤司は言った。

「幻のシックスマンでなくなったお前では、すでに並みの選手の価値もない。失望したよテツヤ」

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青峰は考えていた。

『テツに今のスタイルを教えたのは赤司だ。アイツはこのことに気づかなかったのか・・・?それとも・・・わざと・・?』

コート上では、ディフェンスを振りほどくことすら出来なくなった黒子がいた。
黒子の心配をする伊月に、赤司が襲い掛かる。
第1Qでまだ100%を出してない赤司に対して、伊月は気を抜くことが出来なかった。
対面して改めて感じるキセキの世代の圧力。

黒子はメンバーチェンジとなり、ベンチに戻った。
その黒子をリコが呼び止める。そして、黒子に言った。

「諦めないで!またすぐ出てもらうわよ!第1Q残り3分ちょい。思い切りやられてきて欲しいの。勝つために!」

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甘いんじゃない?

リコの作戦は、残り3分黒子にプレイを続けさせ、その間に黒子の復活策を見つけ出すことだった。
しかしそれは、洛山相手にほとんど4人で戦うことを意味する。
全員で黒子をフォローする気持ちを固めた誠凛。

今までの恩返し、と言う木吉に日向は言った。

「チームメイト助けるなんてあったり前だろーが今さら。勇んでやったらこっぱずかしいわ」

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そして、再度黒子がコートに戻った。観客の注目を集める中、黒子にボールが渡った。

そして黒子はバニシング(消える)ドライブを繰り出す!
しかし、抜くことは出来ない。

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だが、今度はゴールに向かいファントム(幻影の)シュートを放つ!
しかしこれもブロックされてしまうのだった。

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洛山高校がすかさずカウンターを仕掛け、ついに誠凛15点-洛山高校17点となり、洛山高校が逆転した。

実渕は誠凛に向かって言った。

「戦力外のカレを入れたままやろうなんて、甘いんじゃない?」

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なめてんじゃね?

黒子の穴を全員でフォローする誠凛。第1Q残り3秒。
リバウンドをバイスクローでもぎ取った木吉。

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すかさず日向にパスを出し、日向はバリアジャンパー(不可侵のシュート)でスリーポイントシュートを決めた。
辛うじて21-21の同点で第1Qをしのいだ誠凛。

しかし、黒子をフォローしながらのこの得点は上出来だった。

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日向は実渕に向かって言った。

「ウチが甘いんじゃなくて、ソッチがなめてんじゃね?」

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